症状別アドバイス集

普通神経症の部屋

「とらわれにくくするために…」 '17.1 

Aさんは約2年前に回転性めまいをおこし、耳鼻科、カイロプラクティックで加療されましたが、思わしい改善はありませんでしたが、現在はリハビリを続けていらっしゃいます。めまいは気持ち悪くなったり、立っていられなくなったりなどの症状も伴いますし、本当に辛かったと思います。その中で良く頑張ってリハビリを続けていらっしゃいますね。その甲斐もあって、大きな発作は起きなくなっているとのことですね。めまいに対しては自律訓練法も有効な方法だと思いますが、Aさんは「とらわれやすい性格」とのことですので、森田療法的な考え方・方法も役に立つと思います。

めまいは不快ですので、「なんとかなくしたい」という気持ちは良く分かります。ただ、とらわれやすい人が、めまいそのものをどうにかしようとすると、「今、めまいはしていないかな」「今日、めまいはでないかな」「外出しても大丈夫かな」などと考えがちで、どうしてもめまいに注意がいってしまいますね。その結果、自分自身の身体に注意が向いて、自律神経が乱れてめまいをおこして、さらにめまいが気になって、と悪循環になりがちです。ですから、「めまいをなくす」ということに力を注ぐよりも、「日常生活を豊かにする」という所にエネルギーを注いでいくことをお勧めします。めまいのために、あるいはめまいへの恐怖のために本当はやりたかったのに、できなくなってしまった、もしくはやらなくなってしまったことはないでしょうか。どんな些細なことでも構いません。Aさんがやりたいこと、やってみたいこと、少しずつ手をつけていきましょう。今の生活を充実させていくことが、とらわれにくくするコツです。是非とも頑張って下さいね。
(谷井一夫)

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