症状別アドバイス集

強迫神経症の部屋・1998年

森田の生涯学習の重要性 '98.12

“森田は生涯学習”という考え方はとても重要なことです。生活の発見会でも中間層のマンネリ化についてはよく話を聞きます。どうしても、ある程度自分の不安を克服できたと思うと次の段階が見えなくなります。森田の学習も惰性となります。しかしそれは生きること、生活すること自体もマンネリ化していることを意味します。このようなマンネリ化は常に起こります。森田療法の治療でもある時期にはマンネリ化がおこりますし、生活の発見会の学習でもでもそうですし、私たちの人生でもやはり同様です。初心に返ること、そして自分の欲望とはなにか、自分の人生とはなにか、をもう一度問い直すことが重要です。生の欲望の発揮にはマンネリはないでしょうから。

対人恐怖 '98.11

強迫観念症には、強迫神経症と恐怖症が含まれます。掲示板に発言されている方の大部分は、恐怖症特に対人恐怖の人たちです。視線恐怖、赤面恐怖、電話恐怖、におい恐怖(自己臭恐怖と呼ばれます)、その他対人関係で悩む方などさまざまな恐怖が述べられています。対人恐怖の人は単に人が恐いのではありません。自分の弱点と思える症状が他の人にどのように思われるか、嫌われないか、避けられないか、を恐れ、またそのような自分がいやで受け入れることが出来ません。いってみればわれわれが人間関係で悩むことを鋭く、強く、激しく悩んでいる人たちといえましょうか。それだけ普遍的な悩みの一つであると思います。それは思春期にも、青年期にも、成人期にも、そして中年期でも表われてきます。また欧米では社会恐怖(社会的、対人的状況への恐怖)として1980年頃から知られるようになりました。森田療法の考えが役に立つと共に、集団での経験(発見会などでのグル−プ体験)が重要です。またなかなかグル−プに入れない方は専門家に相談していくことが必要です。

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