症状別アドバイス集

その他の部屋

「森田療法で生きやすくなれるか」 '17.3 

Aさんは過去10年間、抑うつ神経症、うつ病、双極性障害の薬物治療を受けてきたけれどもなかなか改善が見られず、今も身体の重さ、不眠、自尊心の低さなどに悩まれているとのことです。診断の差異については、内因性の要素が強いのか性格因的な要素が強いのか、Aさんの経過をどう理解すると一番しっくりくるのか主治医の先生も迷われる面があったのかもしれませんね。現在のように何も楽しめず、食事もおいしくなく、朝起き上がれず横になったままの日々が苦しくてどうにもできないというのはかなり辛い状態だと思います。意欲を失ってしまったような感じでしょうか。

短い書き込みの内容からですが、森田療法はかなりAさんの役に立てるのではないかと思います。第一に、森田療法は自分(自分のありのままの感情、自分の考え方や反応の仕方の傾向、身体の強さや傾向など)を知り、そのありのままの自分でどう生きていったらよいかを模索していく精神療法だからです。自分がどこで行き詰って、何が辛いのか。それを少しずつ理解し、できることに手を付けて積み重ねていくことで、aomikanさんの生活は少しずつ進んでいくはずです。第二に、Aさんはもともと不眠や自信のなさといった傾向はあったけれども、夢を追いかけていた際には何とかやっていたということを書かれています。夢の実現は思うような形にはならなかったかもしれませんが、そこにはこういう風に生きたい、やっていきたいというAさんの思いがあるのではないでしょうか。これは森田療法でいう生の欲望に当てはまるのではないかと思います。自分を生かしていく原動力ですね。その力を生かすためにもまずは好きなことにも無反応になるほどに疲れ切ってしまっている体を整えていく必要があります。

10年の通院歴ということなので医療機関についてはよくご存知かもしれませんが、もう一度行って話してみても良いなと思う先生などはいらっしゃいますか?八方塞がりはひどく辛いですが、これはこれまでのやり方を変えていくチャンスでもあります。今の状態を何とか打破していきたいとしたら、家庭内の理解を得るためにも、やはりAさんの状況を理解し援助してくれる専門家の力があると良いと思います。元の主治医の先生でもよいですし、メンタルヘルス岡本財団の電話相談などで治療機関などを推薦してもらうか、経済的なことが気になるようでしたら、精神保健福祉センターなどで相談するのもよいかもしれません。

なかなかAさんの状況が難しく理解者を得るのが大変なのかもしれませんが、睡眠薬の経緯などを伺うと、行動の背景にあるAさんの中のいろいろな気持ちや考えが医師も含め周りの人にどのくらい伝わっているだろうとすこし疑問に思いました。そもそも不調だとそれだけで自分の状態を説明することは億劫になるかもしれませんが、薬の副作用が気になって断薬したくなったり、実際に一旦やめてしまうことは精神科通院中の患者さんにあることですし、止めたくなる気持ちと睡眠薬を飲みたい気持ちの両方を話し、どちらの気持ちも踏まえて相談に乗ってくれる先生を探して行くことがAさん全体の生活の改善への近道ではないではないかと思います。もうされているかもしれませんが、相談の際には、相手の心情を慮ることや「かくあるべし」はちょっと脇において、フォーラムで話してくださったように自分の率直な気持ちや考えを話すようにしてみていただけたらよりAさんの事を理解してもらいやすいと思います。
(今村祐子)

「・・・過ぎないこと」 '17.2 

Mさんは正義感が強く、真面目で頑張りすぎて、症状が出て初めて気付くパターンで困っています。先日はうつ病と診断されたとのことです。

真面目で正義感が強すぎる現状を「何とか良い意味で脱力したい」と書かれています。真面目や正義感が強いということは決して悪いことではないのですが、そのために体を壊してしまっては元も子もありません。今回うつ病と診断されたとのことですので、まずは主治医の先生と相談し(しっかり休む)(薬で治療する)などうつ病の治療に努めることをお勧めします。うつと不安については、不安障害にうつが併発することがありますし、うつ病に不安や焦燥感が出てくることがあります。うつが軽快して改めてそれら症状との付き合い方を考えてみる際に森田療法が生きてくると考えます。

「身体を壊してから気づく」パターンの方は、身体の徴候を(ストレスがかかっている)や(頑張りすぎている)などの気付きのヒントにとらえなおすことをお勧めします。体調の変化が出てきたときに、やり過ぎていないか考えてみるアラームとしてとらえるのです。そうすることで早めに対処することが可能になり、さらには長続きするやり方が掴めてくると良いですね。
(矢野勝治)

「将来を決めるのは今」 '17.1 

Aさんは独身でご両親も高齢となり、将来に対する孤独感などが不安で困ってらっしゃいます。また、「もう歳だから、と夢や希望を持てていない」とのことですね。Aさんの今の環境で、「将来、誰とも話さなくなるのではないか、病気になったら…」と不安になるのも無理はないと思います。ただ、頭では「当面は仕事など、やらなければならないことをやっていって、将来の不安は実際に起きたときに、一つ一つ対処していくしかない」と分かっていらっしゃるようですね。それでも、将来の不安が襲って来た時にそれにとらわれてしまうようですね。

Aさんがおっしゃるように、急に考え方や今の生活をがらりと変えようとするのは無理があると思います。ただ、本当に「もう歳だから無理」なのでしょうか。そして、不安になった時に、じっと耐えている以外に方法はないのでしょうか。

感情の法則はその時の感情をしっかりと味わえば、自然とその感情は緩やかに収まっていく、というものです。将来のことを考えて不安になった時に、じっと耐えていると不安だけが増大してしまうというのは、その不安を味わわないように、感じないように、どうにかしようと頭の中だけでもがいているからのようにも思えます。「将来のことを考えて、不安を感じること」はどうにもなりませんが、その不安を打ち消そうとしなければ、不安が増大することは防げると思います。

Aさんがおっしゃるように、先々のことについては、自分ではどうにもならないことも多いので、これに関しては頭でなんとかしようとせずに、Aさん自身でなんとかなることに力を注いでいきましょう。寝る前に将来の不安に襲われるのであれば、その不安はそのままに、まずは明日をどう充実させようか、何が出来るか、考えてみましょう。大きな夢や目標を立てなくても大丈夫です。何か先延ばしにしていることはないでしょうか。ほんのちょっとでもいいのです。ちょっと頑張れば出来そうなことというのは沢山あるはずです。年齢は実は大きな問題ではなく、自分で「無理」と決めつけてしまっていることが問題なのかもしれません。将来を決めるのは「今」の行動や生活です。是非とも頑張ってみてくださいね。
(谷井一夫)

「将来を決めるのは今」 '17.1 

Aさんは独身でご両親も高齢となり、将来に対する孤独感などが不安で困ってらっしゃいます。また、「もう歳だから、と夢や希望を持てていない」とのことですね。Aさんの今の環境で、「将来、誰とも話さなくなるのではないか、病気になったら…」と不安になるのも無理はないと思います。ただ、頭では「当面は仕事など、やらなければならないことをやっていって、将来の不安は実際に起きたときに、一つ一つ対処していくしかない」と分かっていらっしゃるようですね。それでも、将来の不安が襲って来た時にそれにとらわれてしまうようですね。

Aさんがおっしゃるように、急に考え方や今の生活をがらりと変えようとするのは無理があると思います。ただ、本当に「もう歳だから無理」なのでしょうか。そして、不安になった時に、じっと耐えている以外に方法はないのでしょうか。

感情の法則はその時の感情をしっかりと味わえば、自然とその感情は緩やかに収まっていく、というものです。将来のことを考えて不安になった時に、じっと耐えていると不安だけが増大してしまうというのは、その不安を味わわないように、感じないように、どうにかしようと頭の中だけでもがいているからのようにも思えます。「将来のことを考えて、不安を感じること」はどうにもなりませんが、その不安を打ち消そうとしなければ、不安が増大することは防げると思います。

Aさんがおっしゃるように、先々のことについては、自分ではどうにもならないことも多いので、これに関しては頭でなんとかしようとせずに、Aさん自身でなんとかなることに力を注いでいきましょう。寝る前に将来の不安に襲われるのであれば、その不安はそのままに、まずは明日をどう充実させようか、何が出来るか、考えてみましょう。大きな夢や目標を立てなくても大丈夫です。何か先延ばしにしていることはないでしょうか。ほんのちょっとでもいいのです。ちょっと頑張れば出来そうなことというのは沢山あるはずです。年齢は実は大きな問題ではなく、自分で「無理」と決めつけてしまっていることが問題なのかもしれません。将来を決めるのは「今」の行動や生活です。是非とも頑張ってみてくださいね。
(谷井一夫)

PCサイトへ
TOPへ