症状別アドバイス集

その他の部屋

「子供には子供の世界がある。お母さんひとりで抱えないで」 '17.6 

Tさんを悩ませている上のお子さんの問題行動とはどのようなものでしょうか?下の子を叩く蹴る、罵声を浴びせる、親の言うことを聞かない、といったことでしょうか?私は男性ですので、母親の苦悩を身をもって体験したことはありませんが、いくつか助言させてください。

二人のお子さんを育てる中、上のお子さんの問題行動が目立ち、兄弟喧嘩が絶えないということで、Tさんはとても苦労されているとお察し致します。  一つ目は、お子さんはのびのび過ごせているかという点です。お子さん達に笑顔はありますでしょうか?また、笑顔がある時はどんな時でしょうか?子供達は独自の世界観があり、ありのままの自然な欲求を発揮しながら成長していきます。親は子供の年齢に合わせ、子供の欲求を引き出してあげるガイド役と、社会のルールや種々の躾を教える指導役を同時に行っていく必要があります。

上のお子さんが問題行動を起こすということは、なにか本人の中でうまくいっていないことがあるのではないでしょうか?子供はそれぞれ個性がありますので、なにに困っているのか、なにが嫌なのか想像してみてください。親の価値観ではなく、自分が子供になったつもりで想像を巡らせてみるとよいです。

上のお子さんが発達障害とまではいかないと言われても、どこかで上のお子さんの問題行動にばかりに、目が向いていないでしょうか?もちろん問題行動を律することも大事ですが、上のお子さんの長所を拾い上げ、それを伸ばしていく観点も大事ではないでしょうか?例えば物事に対して凝り性であれば、その凝り性のエネルギーが勉強や趣味に向けば上のお子さんの自信にもつながるでしょう。勉強だけでなく運動など様々な観点からお子さんの長所を探してみましょう。

二つ目は、Tさんが持っている理想の母親像はどんなものでしょうか?“子供をきちんと育てたい”、“将来不自由なく暮らせるようにしてあげたい”、という気持ちは皆さんが持っていると思います。もしこの気持ちが無く、非人間的な母親がこの世に存在するとすれば、お子さんが喧嘩しようが泣こうがお構いなしでしょう。つまり、Tさんはその真逆で、子供への愛情を人一倍もってらっしゃるのだと思います。強すぎるが故、“子育てをちゃんとやらなくては”という“かくあるべし思考”が強くなっているのかもしれません。“こんな母親で申し訳ない、情けない”という気持ちや、上のお子さんへの怒りも出てくるかもしれません。それとて、自然な感情であって、その感情を押し殺そうとしてはいけません。Tさんも人間なのですから、悪の感情が沸き上っても当然です。ネグレクトさえしなければ、感情はそのままにしてよいのです。そして、日々やるべき家事をほどほどにこなしていくことです。

三つ目は、子育ての悩みを一人で抱えていないでしょうか?外からみれば立派なお母さんでも皆苦労しています。学校教師をしている母親であっても同じです。子育ては一人で行うものではなく、父親、両親、社会の人々など、皆で協力して行うことができると良いですね。Tさんが今回投稿されたことや、カウンセリングに通いだしたことはきっとプラスになると思います。また、子育てから少し離れ、Tさん自身が好きなこと取り組む時間を確保することも大切だと思います。Tさんにとって、苦労はあっても喜びを感じながら子育てができる日が来ることを願っています。
(鈴木優一)

「頼るところと頑張るところ」 '17.5 

Cさんは、抑うつの症状がなかなかなくならないことを悩んでいます。離婚後、一人でお子さんを育てるプレッシャーからうつ病を発症したとのことでした。お母様に家事を助けてもらう現状の中で、本当は働きたい、母親に親孝行をしたい、息子に美味しい料理を作りたいと思いつつも体と心がついていかないと書き込まれています。

「しんどくても辛くても、やらなければいけない!私がやらないと誰がするの?頑張らないと!」という気持ちが常につきまとっているとも書かれていますが、確かに一人でお子さんを育てることは大変なことだと思います。ずっと気を張って、フル回転で頑張ってこられたのでしょう。でも、人生は長いマラソンのようなものです。ずっとダッシュをしていたらもたないのと同じように、頑張り続けていたら疲れ切ってしまいますよね。

一人でやれることには限界があります。Cさんの場合、親子二人の生活で、物理的に一人で担わざるをえないことが多いのだと思いますが、それ以上に、頼ってはいけない・・と心のどこかで思って自分を追い詰めてしまっているのかもしれません

私達は、誰かに気持ちをわかってもらったり、時に手助けをしてもらいつつ生活をしているものです。頼ること自体が悪いことなのではなく、頼るところは頼りながら、頑張るところは頑張ることが本当の自立であり、無理のない生き方なのではないでしょうか。

頼り下手なところは、薬に対しても同様かもしれませんね。薬に頼ってばかりではいけないのでは?という思いもあったようですが、これまでの体験フォーラムのアドバイスや他のメンバーのアドバイスからもご理解頂いたように、薬も上手に使いながらまずはご自身のペースをつかんでいくことだろうと思います。

落ち込みが長引いているとしたら、どこか力の加減がずれていたり、「〜すべき」と自分に無理な要求をしてしまっているところがあるのかもしれません。そうした自分の癖を知るために、日記などを書いてみるのも一つの方法だと思います。日記であれば、愚痴や弱音を吐いても問題ありません。お母様に助けてもらったり、ガス抜きの方法を探りつつ、Cさんが本当にしたいこと(親孝行やお子さんへの料理など)を少しずつ実行していきましょう。そうした一歩一歩が、自分らしく生きていく手ごたえになっていくと思います。
(久保田幹子)

「再発を繰り返す・回復しきらないうつの方へ」 '17.4 

Hさんはうつを発症してから、休職・復帰・退職と苦労の多い7年間を過ごしてきてらっしゃいますね。再発を繰り返す、または回復しきらないうつの背景に神経質性格や不安が関わっている場合、森田療法が有効です。誘因や症状は詳しくわかりませんので、一般的なことを書きます。

まず適応についてですが、死にたい気持ちが強く、実際に死のうとしたり衝動的な行動がある場合、森田療法を行うには病状が重すぎる状態といえます。森田療法はうつのどん底の時には適応にはなりません。回復期で衝動的な行動が概ね落ち着いたときに行うのが望ましいです。

近くに森田療法を行っている医療機関がない場合、コメントにもありました通り生活の発見会という自助グループに参加して頂く方法もありますが、当院(東京慈恵大森田療法センター)での入院森田療法もあります。入院森田療法は通院できない地方からの患者さんも多く来ています。外来より入院は短期集中型です。さらに普段の行動を医師・看護師が実際に見ながらアドバイスできるということが入院の最大の利点で、外来森田療法との大きな違いです。

入院治療では、「うつ」の言葉一言でくくられた苦しさ、生きにくさを一つずつ拾っていく作業をしながら「うつ」の中にあった様々な感情を振り返り、それと同じ状況や感情が入院の場でも繰り返されたとき、それを主治医と話し合いどう対処したら良いかと一緒に考えていくことが出来ます。実際にうつの方の入院治療を経験すると、同じうつでも各々背景や道のりが異なります。自己への理解を深めながら、目の前の作業も行っていきますので仕事に戻るときのリハビリとして入院森田療法を経験される方もいます。参考になったかはわかりませんが、森田療法が役立つ部分があれば幸いです。
(石山菜奈子)

「森田療法で生きやすくなれるか」 '17.3 

Aさんは過去10年間、抑うつ神経症、うつ病、双極性障害の薬物治療を受けてきたけれどもなかなか改善が見られず、今も身体の重さ、不眠、自尊心の低さなどに悩まれているとのことです。診断の差異については、内因性の要素が強いのか性格因的な要素が強いのか、Aさんの経過をどう理解すると一番しっくりくるのか主治医の先生も迷われる面があったのかもしれませんね。現在のように何も楽しめず、食事もおいしくなく、朝起き上がれず横になったままの日々が苦しくてどうにもできないというのはかなり辛い状態だと思います。意欲を失ってしまったような感じでしょうか。

短い書き込みの内容からですが、森田療法はかなりAさんの役に立てるのではないかと思います。第一に、森田療法は自分(自分のありのままの感情、自分の考え方や反応の仕方の傾向、身体の強さや傾向など)を知り、そのありのままの自分でどう生きていったらよいかを模索していく精神療法だからです。自分がどこで行き詰って、何が辛いのか。それを少しずつ理解し、できることに手を付けて積み重ねていくことで、aomikanさんの生活は少しずつ進んでいくはずです。第二に、Aさんはもともと不眠や自信のなさといった傾向はあったけれども、夢を追いかけていた際には何とかやっていたということを書かれています。夢の実現は思うような形にはならなかったかもしれませんが、そこにはこういう風に生きたい、やっていきたいというAさんの思いがあるのではないでしょうか。これは森田療法でいう生の欲望に当てはまるのではないかと思います。自分を生かしていく原動力ですね。その力を生かすためにもまずは好きなことにも無反応になるほどに疲れ切ってしまっている体を整えていく必要があります。

10年の通院歴ということなので医療機関についてはよくご存知かもしれませんが、もう一度行って話してみても良いなと思う先生などはいらっしゃいますか?八方塞がりはひどく辛いですが、これはこれまでのやり方を変えていくチャンスでもあります。今の状態を何とか打破していきたいとしたら、家庭内の理解を得るためにも、やはりAさんの状況を理解し援助してくれる専門家の力があると良いと思います。元の主治医の先生でもよいですし、メンタルヘルス岡本財団の電話相談などで治療機関などを推薦してもらうか、経済的なことが気になるようでしたら、精神保健福祉センターなどで相談するのもよいかもしれません。

なかなかAさんの状況が難しく理解者を得るのが大変なのかもしれませんが、睡眠薬の経緯などを伺うと、行動の背景にあるAさんの中のいろいろな気持ちや考えが医師も含め周りの人にどのくらい伝わっているだろうとすこし疑問に思いました。そもそも不調だとそれだけで自分の状態を説明することは億劫になるかもしれませんが、薬の副作用が気になって断薬したくなったり、実際に一旦やめてしまうことは精神科通院中の患者さんにあることですし、止めたくなる気持ちと睡眠薬を飲みたい気持ちの両方を話し、どちらの気持ちも踏まえて相談に乗ってくれる先生を探して行くことがAさん全体の生活の改善への近道ではないではないかと思います。もうされているかもしれませんが、相談の際には、相手の心情を慮ることや「かくあるべし」はちょっと脇において、フォーラムで話してくださったように自分の率直な気持ちや考えを話すようにしてみていただけたらよりAさんの事を理解してもらいやすいと思います。
(今村祐子)

「・・・過ぎないこと」 '17.2 

Mさんは正義感が強く、真面目で頑張りすぎて、症状が出て初めて気付くパターンで困っています。先日はうつ病と診断されたとのことです。

真面目で正義感が強すぎる現状を「何とか良い意味で脱力したい」と書かれています。真面目や正義感が強いということは決して悪いことではないのですが、そのために体を壊してしまっては元も子もありません。今回うつ病と診断されたとのことですので、まずは主治医の先生と相談し(しっかり休む)(薬で治療する)などうつ病の治療に努めることをお勧めします。うつと不安については、不安障害にうつが併発することがありますし、うつ病に不安や焦燥感が出てくることがあります。うつが軽快して改めてそれら症状との付き合い方を考えてみる際に森田療法が生きてくると考えます。

「身体を壊してから気づく」パターンの方は、身体の徴候を(ストレスがかかっている)や(頑張りすぎている)などの気付きのヒントにとらえなおすことをお勧めします。体調の変化が出てきたときに、やり過ぎていないか考えてみるアラームとしてとらえるのです。そうすることで早めに対処することが可能になり、さらには長続きするやり方が掴めてくると良いですね。
(矢野勝治)

「将来を決めるのは今」 '17.1 

Aさんは独身でご両親も高齢となり、将来に対する孤独感などが不安で困ってらっしゃいます。また、「もう歳だから、と夢や希望を持てていない」とのことですね。Aさんの今の環境で、「将来、誰とも話さなくなるのではないか、病気になったら…」と不安になるのも無理はないと思います。ただ、頭では「当面は仕事など、やらなければならないことをやっていって、将来の不安は実際に起きたときに、一つ一つ対処していくしかない」と分かっていらっしゃるようですね。それでも、将来の不安が襲って来た時にそれにとらわれてしまうようですね。

Aさんがおっしゃるように、急に考え方や今の生活をがらりと変えようとするのは無理があると思います。ただ、本当に「もう歳だから無理」なのでしょうか。そして、不安になった時に、じっと耐えている以外に方法はないのでしょうか。

感情の法則はその時の感情をしっかりと味わえば、自然とその感情は緩やかに収まっていく、というものです。将来のことを考えて不安になった時に、じっと耐えていると不安だけが増大してしまうというのは、その不安を味わわないように、感じないように、どうにかしようと頭の中だけでもがいているからのようにも思えます。「将来のことを考えて、不安を感じること」はどうにもなりませんが、その不安を打ち消そうとしなければ、不安が増大することは防げると思います。

Aさんがおっしゃるように、先々のことについては、自分ではどうにもならないことも多いので、これに関しては頭でなんとかしようとせずに、Aさん自身でなんとかなることに力を注いでいきましょう。寝る前に将来の不安に襲われるのであれば、その不安はそのままに、まずは明日をどう充実させようか、何が出来るか、考えてみましょう。大きな夢や目標を立てなくても大丈夫です。何か先延ばしにしていることはないでしょうか。ほんのちょっとでもいいのです。ちょっと頑張れば出来そうなことというのは沢山あるはずです。年齢は実は大きな問題ではなく、自分で「無理」と決めつけてしまっていることが問題なのかもしれません。将来を決めるのは「今」の行動や生活です。是非とも頑張ってみてくださいね。
(谷井一夫)

「将来を決めるのは今」 '17.1 

Aさんは独身でご両親も高齢となり、将来に対する孤独感などが不安で困ってらっしゃいます。また、「もう歳だから、と夢や希望を持てていない」とのことですね。Aさんの今の環境で、「将来、誰とも話さなくなるのではないか、病気になったら…」と不安になるのも無理はないと思います。ただ、頭では「当面は仕事など、やらなければならないことをやっていって、将来の不安は実際に起きたときに、一つ一つ対処していくしかない」と分かっていらっしゃるようですね。それでも、将来の不安が襲って来た時にそれにとらわれてしまうようですね。

Aさんがおっしゃるように、急に考え方や今の生活をがらりと変えようとするのは無理があると思います。ただ、本当に「もう歳だから無理」なのでしょうか。そして、不安になった時に、じっと耐えている以外に方法はないのでしょうか。

感情の法則はその時の感情をしっかりと味わえば、自然とその感情は緩やかに収まっていく、というものです。将来のことを考えて不安になった時に、じっと耐えていると不安だけが増大してしまうというのは、その不安を味わわないように、感じないように、どうにかしようと頭の中だけでもがいているからのようにも思えます。「将来のことを考えて、不安を感じること」はどうにもなりませんが、その不安を打ち消そうとしなければ、不安が増大することは防げると思います。

Aさんがおっしゃるように、先々のことについては、自分ではどうにもならないことも多いので、これに関しては頭でなんとかしようとせずに、Aさん自身でなんとかなることに力を注いでいきましょう。寝る前に将来の不安に襲われるのであれば、その不安はそのままに、まずは明日をどう充実させようか、何が出来るか、考えてみましょう。大きな夢や目標を立てなくても大丈夫です。何か先延ばしにしていることはないでしょうか。ほんのちょっとでもいいのです。ちょっと頑張れば出来そうなことというのは沢山あるはずです。年齢は実は大きな問題ではなく、自分で「無理」と決めつけてしまっていることが問題なのかもしれません。将来を決めるのは「今」の行動や生活です。是非とも頑張ってみてくださいね。
(谷井一夫)

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