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症状別アドバイス集

その他の部屋

「迷い・自信喪失した時こそ、自分がどんな生活を送りたいのかを考えてみる」 '18.2 

Sさんはオーバーワーク(かなりの残業)の末にうつ病になり、異動したものの昇進も重なって新しい環境になじめず休職、その後復職したものの、何もまともに出来ないという気持ちで自信が持てず、何をするにも不安で、疲労感が強いとのことでした。怠けていると思われているのではと周囲の目も気になり、辞めることも考えたものの踏み出せずに悩んでいると書かれていました。オーバーワークをし、体調不良で異動しつつも昇進・・・ということですから、Sさんは仕事に真面目に取り組み、また成果を出す能力もある方なのだろうと思います。おそらく頑張りすぎてうつ病になってしまったのでしょう。

休職して、復職する際には、真面目な方ほど「今度こそダウンしないようにしなければ」と考えてしまうので、Sさんの場合も相当のプレッシャーがあったと思いますし、新しい職場に馴染むにはエネルギーが必要だったろうと思います。

ではSさんがダウンするほどまで頑張ったのは、何のためだったのでしょうか?周囲の期待に応えたいという気持ちもあったかもしれませんし、ご自身の完全欲(きちんとこなしたい)もあったかもしれません。また理想や、自分への要求が高いということもあるかもしれません。そういう方がつまづくと、逆に自分は何も出来ないダメ人間・・・と一気にマイナス評価にしてしまいがちです(0か100かの両極端)。Sさんが書かれている今の不安や失敗への恐怖というものも、こうした完全欲から生じているものと思われます。思い切って仕事を辞めることを考えたのも、極端な捉え方の現れでしょう。

ではどうしたらよいのでしょうか。迷ったときこそ、原点に立ち返ることが重要なのだろうと思います。ここまで頑張ってきたのはSさんが自分なりに納得する仕事をしたかったからでしょう。しかしながら、いつの間にか周囲の評価や期待というものに翻弄され、自分のペースや自分自身を見失ってバランスを崩してしまったのだろうと思います。つまり自分自身の本当の気持ちや体感(疲労感など)が二の次になってしまったということでしょう。

奇しくも一呼吸を入れることになった今、もう一度自分は何を望んでいるのか、どんな人生を求めているのか・・・を考えてみても良いかもしれません。大きな目標を掲げるのではなく、のんびり過ごしたいとか、映画を見たいとか、近所を散歩してみたいとか・・・小さなことで良いのです。自分の心に問いかけてみて、そうした自分の「〜したい」という気持ちを実行することに重きを置いたらどうでしょうか。誰かのための人生ではなく、自分のための人生です。自分をまず大事にすることで、今の焦りや周囲への恐怖ももう少しやり過ごすことが出来るようになると思います。
(久保田幹子)

「治療を行えば回復への道筋が見えてきます」 '18.1 

Gさんは2週間前から死ぬことについて考えてしまうとのこと、辛い状況ですね。死にたい気持ち、食欲不振、睡眠障害を合わせますと抑うつ状態である可能性が高いです。精神科のある病院・クリニックに行くことをお勧めします。森田療法はうつにも適応となりますが、ある程度回復してからとなります。まずは専門医を受診し、休養・薬物療法など医師の指示に従い治療を受けてください。

ある程度回復したら森田療法を生活に生かしていけます。あるテレビを見たことがきっかけとのことですが、原因は一つとは限りません。〜すべきにとらわれていなかったか、仕事で無理をしていなかったか、周囲の人にヘルプを出せていたか、親しい友人で相談できる人はいたか、仕事以外の楽しみもあったかなどを振り返りながら、回復に向けて、また再発予防に取り組んでいきます。高校時代にも同じような状態になったとのことですから、どのような時に調子を崩しやすいかを知っておくことも再発予防につながります。

今回、「告白することで少しでも楽になるのでは」という思いで勇気を振り絞ってメッセージを送って頂きました。本当に良かったと思います。実際、抑うつ状態になると人に助けを求めるという力も失くしてしまい、一人で悶々と悩まれている方も多いのです。他の人に助けを求めれば、自分の考えうること以外の方法が導き出されることがあります。一人で悩まず専門家をはじめ親しい人に相談してみましょう。
(大久保菜奈子)

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